◆ハムバッキング・ピックアップ
ハムバッキング(Hum-bucking)とは、エレキギターに使用されているピックアップの代表的な種類の一つです。
アリニコ磁石やフェライト磁石の芯にコイルを巻きつけたマグネットピックアップは、仕組み上アンプから出力される際に、低く連続したハムノイズを伴います。
しかし、2つのピックアップを逆送の位置に並べ直列接続することで、ハムノイズを減少させることが出来ます。その性質を利用して作られたのがハムバッキング・ピックアップ(ハムバッカー)です。
具体的には、弦側に向けた磁石の極がN極のシングルコイルピックアップに対して、弦に向けた極がS極になるように(ピックアップを裏返す)して隙間があかないようにもう一方のピックアップ並べ、直列接続したピックアップです。
長所として、ハムノイズが低減される他にも出力がシングルコイルに比べ倍加することなどがあげられます。
シングルコイルのピックアップに比べ出力が高い分ハイゲインな音が得られることやコイルの巻き数が多くなる分高周波が減衰し中低域が強調された易いなどの特徴があります。