Floyd Rose/フロイド・ローズ・ブリッジの調整...:楽器情報AMP

HOME

Q5のギタリストのフロイド・ローズ(Floyd Rose)が考案したトレモロユニット...

◆フロイド・ローズ・トレモロ・ユニットの特徴

フロイド・ローズ(Floyd Rose)は、Q5のギタリストの名前で、彼が考案したことでフロイド・ローズとよばれています。

フロイド・ローズ・トレモロ・ユニットは、ナットとブリッジで弦を固定することでチューニングが狂い難くなっているところが特徴です。また、2点だけで指示するためトレモロの動きがとても滑らかです。



◆フロイド・ローズ・ブリッジの調整

【弦の取り付け】

弦を張る際には、通常のブリッジとは違い「ボールエンド」部分を切り取って固定します。1弦から3弦までのプレーン弦はボールエンドを固定している巻き部分を残さずにカットします。

また、4弦から6弦のラウンド弦は巻きの部分を少し残した状態でカットします。切り取った弦をストリングロックスクリューでサドルに固定します。

弦を外した際にトレモロユニットが脱落しますので、弦を交換する際は1本ずつ交換するか、トレモロユニットを外した状態で弦の取り付けを行うのがおすすめです。

【トレモロ・プレートの位置調整】

トレモロ・プレートは、基本的にボディーに平行にセットします。 しかし、弦の太さを変更したりすると弦を張ってチューニングを行ったときに張力の違いでトレモロ・プレートがボディに平行にならなくなることがあります。

この場合は、トレモロ・プレートの調整が必要です。ボディ背面のパネルを外してトレモロのスプリングを固定しているストッパーのスクリューで調整を行います。

スクリューを締めるとトレモロ・プレートは、下がります。また、逆にスクリューを緩めると弦の張力によってプレートは上がります。チューニングをする度にトレモロ・プレートが調整方向に動くために、調整は一気に行わず半分程度に分けて調節するのがポイントです。

弦を交換した場合は張力が変化しますので、細いネックや軽い材質のネックを使用しているギターの場合、ネックの反りの調整が必要になることがあります。

【弦高調整】

弦高の調整は、2か所のスタッドスクリューで調整します。弦の高さを調整する際も、フロイド・ローズ・トレモロ・ユニットの場合は、まめにチューニングを行います。 ちなみに、エレキギターの弦高は、12フレットでフレットのトップから弦までの距離が、6弦で2mm程度、1弦では1.5mm程度だと言われます。

しかし、ギタリストの好みや弾き方によって基準より低くセットしたり、高くセットしたりします。早引きなどの場合低めに調整しますが、多少弦にビビりが出ます。

多少のビビりならギターアンプに接続して音を出した際に気にならないければOKだと思います。

また、低めのセッティングの場合フレットが減ってくると弦にビビりが出るようになります。フレットや弦は消耗品なので調整が効かなくなった場合は交換しましょう。

【オクターブ調整】

弦を交換した際にチューニングを行います。チューニングの際に12フレットの実音(倍音)と開放弦の音をチューナーで合わせます。

合っていない場合は、一度弦を緩めてサドルのロッキングスクリューを緩めて調節を行い再度チューニングを行います。12フレットの実音と開放弦の音がぴったり合うまで繰り返します。

開放弦よ12Fの音が高い場合は、サドルをネック方向に動かします。逆の場合はネックと逆方向に動かします。



ネットで気軽に音楽レッスン「ヤマハミュージックレッスンオンライン」