◆フレット線の話.....
最近、オークションなどの質問欄や説明分で、フレットが何分だとか減り具合を質問したり答えたりしていますが、あれは何処の減り具合なんでしょう??
フレット線は、ジャンボフレットもあれば、最初から低いフレットもあります。しかも、フレットのすり合わせをした際にやすりでフレットの上部を丸く削っていると減り具合は解りません....
フレットは、高いと軽く押さえるだけで音が出ます。しかし、フレットが高い分押さえる強さで音程が変わります。だから、音程を変えたくない場合はフレットを低くしたりします........
早弾きをする場合は、ジャンボフレットを使用して指板を削り込んだりもします。また、正確な音程を確保するにはフレットを低くしたりします.....
だから、フレットの高さは好みで調整するものなんです。
したがって大事なのは、すり合わせがチャンとしているかどうかということなんです。
フレットが部分的に減っていれば、他のフレットが新品同様であっても音はビビってしまいますね......
「8分程度残っています...」と、書かれていた場合,,,,,,はたして音はビビらずにちゃんと出るのでしょうか....??
と、いう訳で...「フレットの残りは何分ですか....??」と、質問を受けた場合、私は「演奏には支障ないと思います」とか「フレットが低めなので、音程は狂い難いですが、比較的強い力で押さえる必要があります....」なんて、答えます。
でも.....質問していただいた方は、フレットの減り具合が知りたいようなので、参考にはしていただけないようです。
ちなみに、フレットで大事なのは、擦り合わせであって、必ずしも減り具合ではありません......
ジャンボフレットなどは1.47mmなどが有りますが、普通のフレットでは最初から1mm程度の製品もあります。
ジャンボフレットも、メンテナンスにおいて擦り合わせをすれば、部分べりの度合いに合わせて減って行きます。
........
という訳で、中古ギターをオークション等で購入する場合は、ご自分で擦り合わせを行わない場合は、フレットの減り具合ではなく「擦り合わせ済み」かどうかを確認しましょう......
また、ご自分で擦り合わせを行う場合は極端に減っているフレットは「何処」かと「凹み具合」を聞いた方が賢明だと思います。
擦り合わせが出来ない場合は、部分減りしたフレットは避けましょう......