ギターアンプには、プリアンプとパワーアンプ(メインアンプ)が搭載されています...
ギターアンプには、プリアンプとパワーアンプ(メインアンプ)が搭載されています。
どこが違うかご存知ですか....?
フルバルブ・アンプなどは、使用される真空管によって音質が変わります。構造を知っておくことで ギターアンプのカタログの内容が解りやすくなります。
ぜひ参考にして下さい.....
◆プリアンプって...??
ギターアンプなどに、搭載されているプリアンプ回路は、別名コントロールアンプと言われています。ギターアンプには、マーシャルの「EL34」や「Hughes&Kettner TUBEMAN II」など、プリアンプとパワーアンプに分かれた製品もありますが、ほとんどの製品はプリアンプとパワーアンプの両方を搭載したタイプです。
プリアンプは、「電圧」を増幅します。本来はコントロールアンプと呼ばれトーンやボリュームなどのコントロールを行います。しかし、ギターアンプに搭載されている場合は、ボリュームのコントロールしか出来ないものもあります。
チューブアンプの場合は、当然のことながら「12AX7」「12AT7」「12AU7」「12AY7」などのプリ管が使用されます。
◆パワーアンプって....??
パワーアンプでは、プリアンプによって増幅された信号を受け取り「電力」を増幅します。一般的にはボリュームのみのコントロールになります。チューブアンプで使用される真空管は「6L6」「6V6」「KT66」「EL34(6CA7)」「EL84(6BQ5)」「ECL82(6BM8)」などが使用されます。
ヴィンテージアンプのパワー管は、アメリカのメーカーとヨーロッパのメーカーでよく使われる真空管が違います。アメリカのフェンダー製のギターアンプには「6L6」や「6V6」が良く使われることから「アメリカン・サウンド」、ヨーロッパを代表するメーカーのマーシャル製のギターアンプには「EL34」や「EL84」が、多く使用されることから「ヨーロピアン・サウンド」と呼ばれています。
ギターアンプによく使用される真空管...
◆電圧増幅用の真空管
【12AX7(ECC83)】
Reflector、Shuguang、JJ-Electronicなどで生産されている電圧増幅用の真空管です。
◆電力増幅用の真空管
【6L6】
1936年に開発された世界初のビーム4極管。Fenderの「'65 Twin Reverb」「'65 Super Reverb」や「'57 Twin Amp」などに使用されています。
【6V6】
主に民需用として1937年に開発された小出力のミニチュア管。Fenderの「Champion 600」や「'65 Deluxe Reverb」に使用されています。
【EL34(6CA7)】
1950年に開発されたハイパワーの5極管。ヨーロッパではEL34、アメリカでは6CA7の品番を使用.....MarshallのJVMシリーズやヴィンテージ・シリーズなどに使用されています。
【EL84(6BQ5)】
低いドライヴ電圧でもドライヴでき、能率の高いミニチュア管。アメリカでは6BQ5、ヨーロッパではEL84の品番を使用....VOXのNight Train やFenderのHot Rod Pro Juniorなどに使用されています。