ギターアンプの「クラスA」「クラスAB」...: 楽器情報AMP

あなたのギターアンプは、クラスAB...


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ギターアンプの「クラスA」「クラスAB」って....??

ギターアンプの仕様書で、「クラスA」「クラスAB」と、書かれていることがありますが、どこが違うか知っていますか....??

◆ギターアンプは「クラスA」「クラスAB」「クラスD」

ギターアンプに使用されてるのは、主に「クラスA」と「クラスAB」回路です。中には、「Orange TERROR BASS」や「MARSHALL JMD:1」などの「クラスD」のデジタルアンプを使用したハイブリッドのギターアンプも販売されています。

アンプのクラスには「A級」「B級」「AB級」「C級」「D級」などがあります。この中でギターアンプに使われているのは、主にアナログ回路の「A級」と「AB級」です。

また、「A級」の中には「疑似A級」も存在します。ギターアンプの場合は「A級」のようなトーンを称して「クラスA」と表記していることが多いそうです。

◆「クラスA」「クラスAB」「クラスD」の特徴

「クラスA」回路は、他のアンプに比べ歪みの少ない高音質な増幅が可能です。しかし、出力が小さいことと大きなアイドリング電流を必要とします。

このため、効率の良いアンプとして作られたのが「B級」アンプです。「B級」アンプは、「A級」アンプに比べ高出力ですが歪みが出やすいのが欠点です。

そこで、「B級」「A級」の良いところを組み合わせたのが、高出力で「B級」アンプに比べ音質の良い「AB級」アンプです。比較的ワッテージの大きなアンプは、ほとんど「クラスAB」になっています。

また、「B級」「AB級」アンプは、すべて複数の真空管を使用するプッシュプル動作を行います。そのため真空管をシングルで使用しているギターアンプは「A級」アンプが多いようです。(AB級の中にはトランスによる位相反転回路も有ります...)しかし、プッシュプルアンプの「A級」アンプも存在するので仕様書を見ただけでは解らないようです。

「A級」「B級」「AB級」は、全てアナログ回路を使用しています。しかし、最近では2009年に発売された「Orange TERROR BASS」や、2010年に発売された「MARSHALL JMD:1シリーズ」など、プリアンプやパワーアンプにデジタルアンプ(クラスD)を使用したギターアンプもあります。

デジタル回路は、コンピューターと同じ「0・1」の2進法で表すパルス信号を使用するところがアナログ回路と違います。このため発熱性が低く高効率であることが特徴です。しかし、電源の変動に弱いことや高周波ノイズが発生しやすいなどの欠点もあります。


何れのアンプにしても、ギターアンプはメーカーごとに回路も違えば、ピックアップやスピーカーの組み合わせによっても音質が変わるので、実際に音を出してみて気に入ったギターアンプを見付けるのが、おすすめです。

また、各メーカーで出している「デモ・サウンド」なんかも、参考になると思います。